前立腺がんにお気を付けください。

[2009/07/28]

前立腺がんとは

前立腺から発生する男性だけに存在するがんです。前立腺の働きは、精液を作り年齢を重ねるにつれ大きくなる事が多く高齢になるほど罹患率は高くなります。遺伝的な要素を含むため肉親に前立腺がんの方がいますと、前立腺がんにかかる可能性が高くなります。

生活上においての注意点

前立腺は膀胱の下、尿道を取り囲むようにあります。がんができて尿道を圧迫してしまうと前立腺肥大症と同じように排尿困難や頻尿(ひんにょう)といった症状があらわれてきます。また、前立腺がんは症状があらわれない早期の状態からでも、血中のPSAが上昇してきます。
前立腺がんは骨に移転しやすく、腰痛や背部痛などから見つかる事があるので、50歳以上でそのような症状があらわれるようでしたら、一度PSA値を測定してもらう事をおすすめいたします。

前立腺がんの治療

年齢が75歳以下で、前立腺がんが前立腺内にとどまっている状態の場合、大きな合併症もなければ、前立腺全摘除術(ぜんりつせんぜんてきじょじゅつ)の適応となります。また、放射線治療や温熱治療(HIFU)、ホルモン治療などがあります。
ホルモン治療には精巣を摘除する方法とLH-RHアナログ製剤〈リュープロレリン(リュープリン®)、ゴセレリン(ゾラデックス®)〉という皮下注射で男性ホルモンを低下させる方法、その他にも抗男性ホルモン薬[ビカルタミド(カソデックス®錠)、フルタミド(オダイン®錠)、クロルマジノン(プロスタール®錠)]、女性ホルモン薬[エチニルエストラジオール(プロセキソール®錠)]などの治療があります。
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