アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の初期症状の一つとして 短期記憶の消失があります。昔のことは覚えているがつい1時間前のことがわからないといったことが特徴です。たとえば 昼ごろ朝食のメニューをおぼえていないとか 昔の友人は覚えているが 昨日会った人の名前がわからないとか これらが初期の特徴的な症状です。
症状がさらに進むと 朝ごはんを食べたことも忘れてしまいます。そして 食べたばかりなのにまた食事をくれと言い出します。今日が何月何日か、また何曜日かもわからなくなります。夜間に通帳などを探したり 見当たらないと家族のだれかが盗んだなどと言ったりするのもこの疾患の特徴です。こんな症状が出始めたら 徘徊も心配です。
アルツハイマー病は 進行性の疾患です。早めに診断をうけ 早めに 治療を開始することが 大切です。
また アルツハイマー病の治療薬も大きく変わってきました。昨年末に従来のアリセプトに加え 新しい薬が3種類登場しました。新しい治療薬の登場で 認知症の治療法の枠組みが変わりつつあります。当院では そのすべての薬を採用し 患者さんの状態でそれらを組み合わせています。
家族の言動が おかしいなと思ったら 早めに 当院にご相談ください。