夜尿症

5歳以後に少なくとも月に１回以上のおねしょがあるものをいいます。夜尿は５歳児で１５％、１０歳児で７％程度にみられ、どの年令においても男児のほうが多いことが知られています。原因としては膀胱機能及び成熟の遅れ、精神的ストレスなどがあげられています。おねしょを叱るのは逆効果です。

夜尿症は３つのタイプに分類されています。

1.大量尿型
　一晩の尿量が多いものを言います。８歳未満で180ｍｌ以上、１０歳未満で２００ｍｌ以上、
　１０歳以上で250ｍｌ以上が診断基準です。濃縮力正常したものと濃縮力低下した場合が
　あります。かつ、１回尿量は１０歳以上で150ｍｌ以上のもの。
2.排尿機能未熟型
　夜間の尿量は250ｍｌ以下で縮力は正常で
3.混合型
　一回尿量が少なく、夜間尿量が多いもの。

生活指導が大切です。
1.まずは水分・塩分制限　夕食以降の水分摂取は禁止する．
　塩分摂取が多いと体は水分を要求し，その結果尿量が増えるので，塩分制限する。
2.夜中に起こさない　夜起こしは夜尿の固定化につながり，抗利尿ホルモンの分泌低下を
　引き起こし夜間多尿の原因にもなるので夜間にトイレのために起こさないことが大切です。
3.冬季に限りますが、寒さ対策をしましょう。　寒さは夜間尿量増加と膀胱容量低下の原因に
　なります。
4.尿を我慢する訓練をしましょう。