溶連菌感染症

溶連菌(ようれんきん)感染症

A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)という細菌の感染で起こります。
猩紅熱と同じ病気ですが、最近は溶連菌感染症と呼ぶことが多くなりました。

潜伏期は2〜3日です。
上気道炎症状の後、突然高い熱がでて、のどが腫れて痛みを訴えます。
典型的な経過としては翌日より小さな赤い発疹が出て、全身に拡がります。
その後、舌の表面が赤くざらざらして苺のようになります。(苺舌)。
発疹は4〜5日で薄れます。
喉がひどく赤いだけのこともあります。
また、抗生剤を服用すると症状は軽くなり経過も短くなることもあります。

喉をぬぐって溶連菌の有無を検査することができます。当院では迅速キットが常備してあり、
10分ほどで判定できます。

溶連菌に効く抗生剤を飲むことで治療します。
通常、薬を飲んで翌日からは熱が出なくなり、他の症状も軽くなってきます。
溶連菌の感染力は2〜3日でなくなりますが、完全に殺菌するために10〜14日間 ほど治療を続ける
必要があります。合併症を起こしにくくするために症状がなくなっても薬を飲み続ける必要があります。
合併症の急性腎炎が起きていないかどうか確認するために、3週間後に検尿することを
お勧めしています。