トンズランス菌感染症
足や手の指の間などに感染することが多いのが白癬症(いわゆる水虫)の特徴でしたが、1995年ごろに欧米から日本に持ち込まれた新しいタイプの水虫は、おなかなどの胴体や頭部に症状が出てきます。
水虫は、白癬菌というカビの仲間が皮膚表面にあるケラチンというタンパク質を栄養にして寄生することで起こる病気です。指の間や股間にかゆみを起こします。新しいタイプの水虫は、白癬菌の一種である「トンズランス菌」と呼ばれる菌によって起こります。
トンズランス菌の特徴は、日本に以前からある白癬菌と比べると感染力がとても強いことです。トンズランスは頭を好んで寄生します。トンズランスは、肌がふれあうことで感染するという特徴により、柔道など格闘技をする人の間で広まるこ とが多いようです。早めの加療が肝心です。経口薬による加療が必要なことが多いようです。当院では白癬の診断は顕微鏡で行い、症状のみで判断はしません。症状が心配な方はぜひご相談ください。