白癬症

白癬症(みずむし)

手や足の裏、指、指と指の間などに白癬菌というカビが寄生して皮膚病変を起こしたものを白癬症(みずむし)といいます。体幹部にできた場合は体部白癬症(たむし)といいます。原因は感染です。プールや浴場など裸足で白癬症の誰かが歩いたところを裸足で歩くと1回で感染することがあります。一回の感染で症状が一生続くこともあります。
みずむしには皮膚症状によって趾間型、水疱型、角化型と分類されます。

趾間型は、指の間にあかぎれを生じたり、白くふやけたりします。水疱型は足の裏や手のひらに水ぶくれを生じます。角化型は足の裏とか手のひらの皮膚が厚く硬くなって亀裂が出来ます。爪白癬は足や手の爪が変色し、爪自体も変形しもろくなります。
診断は白癬菌の顕微鏡検査で菌の確認をします。当院では必ず顕微鏡の検査を施行します。市販のものを含めすでに外用薬を使用していると白癬菌の検出できないこともあります。また、爪白癬は検出が難しいこともあります。当院では1回の検査で白癬菌が検出できなくても、白癬症を否定せず、繰り返し検査することをおすすめしています。時間がない場合は症状で診断します。

治療は外用抗真菌剤を使用します。細菌感染を併発している場合は抗生剤や場合によりステロイド剤も使用します。
外用薬のみで治癒しない場合と爪白癬と角化型白癬には経口抗真菌剤(内服剤)を使用します。当院ではラミシール錠を使用しますが、使用前に肝機能検査また経口中も定期的に肝機能検査を施行いたします。副作用の確認です。また、漢方薬も併用することがあります。