変形性関節症

変形性関節症

変形性膝関節症とは 関節軟骨の変性と摩耗が初期の変化で、進行すると骨棘の形成などの増殖性変化も出現する軟骨と骨の進行性の変性疾患です。

症状は,初期は膝を動かそうとしたときの痛みですが,だんだん歩行時の痛みが出現し,さらに進行すると膝を伸ばしたり正座ができなくなったりする可動域の制限を生じます。

全身の関節の中で、膝は最も負担がかかりやすい関節です。歩行時には体重の3倍、階段の昇降時には7倍の負担が膝にかかります。

当院では変形性膝関節症の治療には機械によるリハビリテーションや注射療法、薬物療法、装具療法などを適宜組み合わせて、患者さんの通院可能な日数や社会的要素も考慮してひとりひとりにあった治療を心がけています。お仕事で定期的通院が困難な方にもベストな治療法をご提案します。

機械によるリハビリは、膝関節周辺の血行を改善したり、筋肉の緊張を取り除いたり、関節の動きを滑らかにしたり、痛みを緩和したりするために温熱療法や電気刺激療法を行います。リハビリに要する時間は20分から30分ぐらいです。

注射療法はヒアルロン酸の関節内注射とステロイドの関節内注射を使用します。ヒアルロン酸の関節内注射は関節の軟骨の保護や関節の動きの改善を目的として使用されます。ステロイドの関節内注射は炎症を抑えて痛みを取り除く作用があり、急に痛みが強くなった時や膝関節にいわゆる水がたまったときに使用されます。また、痛みと除去するために麻酔薬を同時投与します。注射は非常に効果的で来院時に歩けなかった方が注射の後には痛みがなくなって自力で歩いて帰る方もいます。その効果にびっくりする方も少なくありません。

薬物療法は、 非ステロイド性抗炎症薬を処方します。痛みの軽減だけでなく,関節水症を減少させる効果、炎症を抑える効果もあります。